最近雑誌でBNFを見ないなぁと思いながら、何かしら情報はないかと
Wikipediaを見てみた。BNFって何?って人もいるだろうけど、BNFって僕らの世代では日本一のトレーダーだろうと思われる人物で、表に出てきたのはジェイコム株誤発注事件で20億円稼いだということで一躍マスコミに引っ張り出された人物だ。どんな業界でも天才は生まれるもので、そういった流れに天才にされてしまった人とでも言えるだろう。日本は金融知識が低いためにこういった投資の天才には喝采を送る代わりに運がいい人間や金銭感覚がおかしい人間という映され方をした。彼の生活は投資家として実に合理的だし、アメリカの大投資家達もBNF的金銭感覚である。世界一の資産家にもなったバフェットもコーラが好きで無駄使いをまるでしない人物だ。BNFのカップメンとバフェットのコーラは一種のアイコンだろう。
まあそんなわけで一時期はヒーローのように扱われテレビ取材もさんざん受けていた。しかし、最近はまるで表に出てこない。まあテレビやらマスコミなんかに出ても特なんか一つも無いから出ないことは正解だし、百億越えの資産家に対して、マスコミの対応は無職フリーターと接するかのように扱いには妙にムカついたので出ない方がいいとは思うものの、同世代のヒーローの今というのは少なからず気になるものだ。当然彼は一体今いくらくらい資産を持っているのかとかね。
そんなわけでウィキペディアでBNFを調べてみた。まあBNFで検索すればトップで出るわけだけど、そこで面白い情報が載っていた。なんとBNFがいくつかの会社の大株主になっていたのだ。オリックスの大株主になってたのは知っていたが、それ以外にも増えていた。
ウィキペディアではBNFが大株主になってる企業は、オリックス、JVC・ケンウッド・ホールディングス、兼松、河合楽器製作所、蛇の目ミシン工業、JUKI、リサ・パートナーズの大株主として四季報に載ってるらしい。実際に調べてみるとBNFの本名とされている名前が掲載されていた。
さて投資とはその人の哲学が現れるものだ。こういった断片的でも大株主という強い意志が出てくるものはその人の投資に対するスタンスが強く現れると僕は思っている。当然、何かしらその人の中で大丈夫だと思えるものがあるからこそ大きな枚数が持てるわけだ。これだけの枚数になれば損切りなどはそう簡単にはできないわけだから、かなり強く買値より下がることはないという自信があるわけだ。その人の安心感を感じる何かが良く出てくる。
では一体どんな銘柄を安心して買えるのだろうか。全体的に共通してるのは全部東証一部であることが言える。あと割安水準であるけれども、一時的な赤字に陥ってる会社だ。
これを見るとサカキ式の榊原教授も東証一部の割安株を買う投資法ではあるが、サカキ式は赤字企業を拾わない。サカキ式はリスクを避けるために黒字の割安株を拾うのに対して、BNFは赤字でも、いや赤字だからこそ安く買える株を拾っていたように思える。BNFは買いでPERを見ないというのは本当らしい。
これらの銘柄を見ると貪欲に安すぎる株を買っていくように見えるし、その銘柄は東証一部に限ってるようにも見える。BNFクラスなら小型株を触っていれば嫌でも大株主になっている事だろう。同じ200億クラスの竹田和平氏が小型株の大株主をいくつも名前を連ねていることからも良くわかるだろう。BNFが小型株を買って大株主にならないわけがない。と言うことは名前がないということは触ってすらいないということだろう。確かに東証一部に限った方が胡散臭い会社にあたるリスクは減るし、暴落しても多少は売る事が出来るだろう。でも大株主クラスまで買っていると言う事はそれだけ倒産する気はないと思ってることなんだろうが。まあ全体的に倒産するリスクは低そうな銘柄を買ってるのは理解できる。ただ個人的にJVC・ケンウッド・ホールディングスの製品は若い頃愛用していたし、好きな企業ではあるが復活の芽が個人的には見えないところが気になる。この銘柄に強くなれる材料を個人的に持ってないのが残念なところだ。とは言え安い所で拾っていれば利益は出てるわけだが。
そんなわけでBNFも大株主としてアピールしてくる段階になったようだから、これから先が楽しみになってきた。日本の投資家で世界の資産家に名前を連ねるのは彼であって欲しいと思うからだ。そうなれば少しはこの国の人間も投資家というものへの偏見も少しは尊敬に変わってくれるのではないかと願いたい。
安いものなら病的に買っていくというのなら、ジェイコム株に40億突っ込んだ流れは理解できる。まさに現代のアカギとでも言うべきか。個人的にはBNFには一冊くらい本を作って欲しいものだ。
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