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日銀が金融緩和。やっぱり意味ないねぇ。

朝刊
08 /31 2010
 日銀が金融緩和策を出したけど、一瞬円安に振れたけど元に戻ってしまった。まあ日銀が遅いだの額が少ないだの言う人がいるだろうけど、実際に早かったり額が大きかった時の影響なんてその時やってみなければわからないし、失敗したらさっきの無しというわけにもいかないわけだ。
 そもそも今回の円高は今までの円高とはわけが違う。アメリカが率先して超低金利にしてるわけで、ユーロにしてもユーロ国が財政破綻になりかけてるわけだ。この二つの通貨は巨大な問題を抱えていて通貨安なわけで、ここに何の問題もない日本円が追いつくことが難しいわけだ。いっそ国家財政破綻でもすれば一気に追いつくだろうし、そこではお腹一杯になるほど円安を堪能できることだろう。
 そもそも金利がほぼゼロパーセントの日本が円高にならないはずがないのだ。他の通貨はこれだけの勢いで下げているのにも関わらずまだ金利を下げる余裕があるわけだ。ここからさらに下げられたら円安対策は難しいだろう。というかほぼ無理ではないかと思う。短期的には乱高下はするだろうが長期的にはドルが金利を上げるまではほぼ無理ではないだろうか。だから円高の流れに逆行するのは無理なのだ。なんといってもドルはまだ金利を下げることが出来るのだから。
 個人的にはドルが金利をほぼゼロにしてから本番ではないかと思う。そこで円はどのくらいの価値があるのか、そしてそこからどうした対策をとれるか。今回の金融緩和はタイミングも規模も遅かったり物足りなかったりするだろうが、実は絶妙なタイミングと量であったのではないかと思う。短期的に為替相場を見た場合には80円台前半なんて円高過ぎる!この間まで90円だっただろうなんて思うだろうけど、長期的に見た場合、例えばFRBがさらに金利を下げたりした後に日本円は一体何円になってるだろうかと想像する。そうすると、相当な円高の世界が想像出来る。と言うことは日本はその円高の世界に向かって、ソフトランディングしなければならないわけだ。と言うことは企業は悲鳴を上げながらも倒産しないギリギリの円高を維持することにあるだろう。企業が黒字であり続けるレベルで最大の円高で企業を慣らす必要があるだろう。だから、金融緩和策は遅いくらいで丁度良い。あと打つタイミングはアメリカが金融緩和するというタイミングの前と後にするのがいいだろう。しかし、供給量は抑えつつ。
 そもそもこのドル安は本当にアメリカの為なのかという事が疑問であるので、この通貨安に無理してついていくのは反対だ。確かに日本のような中産階級向け商品を生産する国は円安であれば業績は良くなる。しかし、アメリカは輸出に弱く、値段が安いからと言ってアメリカ製品を選べるだろうかというリスクもある。このドル安の中で輸出産業を育てるつもりだろうが、腐っても基軸通貨である。ドル安を維持し続けることはさすがに難しいだろう。
 それにアメリカは悪性のインフレに過去やられているわけだ。はっきり言って緩やかなデフレも地獄に感じるかも知れないが、デフレは中央銀行が手加減無く大量に発行すればあっさり退治が出来るだろう。ただ通貨の価値は下がってしまうが。しかし、一番怖いのは実はインフレである。ゆるやかなインフレは望ましいが、それをコントロールするのは難しい。デフレを意識しすぎて悪性インフレ退治に陥ってしまった場合、インフレ退治は大変な事になる。通貨の価値はどんどん下がって物がどんどん高くなっていく。日本では懐かしいオイルショックなどがそれだ。
 そんなわけで日本円はドルやユーロに対して25日移動平均線のような緩やかな遅れ気味対策でついていって、企業の体質を円高にも強くなるようにしておくべきだろう。
 あと、円高になれば日本企業が出て行ってしまうと言う論調だが、それは当然だ。そもそも日本企業は中産階級に物を売るビジネスモデルなわけだ。中産階級が日本よりも下の人達になったのなら、中産階級よりも生活水準の高い日本人が生産しても売れるわけがない。実に当然の動きなわけだ。ビジネスモデルが高級品に特化した物を売る商売でなければ日本の工業は無くなってしまうだろう。
 しかし、アメリカのドル安政策とヘリコプターベンの理論は正しいのかという壮大な実験である。しかし、この後アメリカが悪性のインフレになったらどうするんだろう。ああ、眠いのでここらで。

気になる株価材料
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黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
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2007年8月31日開設
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