日本の保守を頑張った自民党だけど、結局莫大な借金を残した。その為にその借金が膨らんでいき、常に借金をしなければならない状況になってしまったわけだ。その為に莫大借金を常に発行しなければならない。その借金を皮肉なことに社会主義国の中国に大量に今買われてる状態にある。保守の見栄と意地が生んだ借金がなんの皮肉か民主主義国には見向きもされずに中国に買われてる始末。
そもそも同盟国だと言っていたはずの資本主義国のアメリカだが、資本主義国の癖に資本的な繋がりである国債の持ち合いという形にはなってないという皮肉。国債は日本がアメリカ国債を持ってるだけの国債を媒介した同盟国になっていない。資本主義国であるアメリカなら、条約上の同盟よりも国債を通じた同盟の方が強いという理屈になるだろうが、そういった発想にならないところがまだアメリカの資本主義の至らない点であり、そもそもアメリカ自身に都合の悪い資本の論理は持ち出さないわけだ。
今では中国がアメリカと日本の国債を持ち、日本もアメリカ国債を持ってるという形だ。資本の論理で言うならアメリカは資本的な弱者であり、日本や中国に物を言える立場ではないわけだ。本来なら資本主義の盟主であるアメリカが自覚すべきだが、わざわざ自分の立場が悪くなるようなことは言わない。アメリカが国債を買っている立場なら今よりも相当強い物言いだろうが。しかも国債を通じた資本の論理まで持ち出してたことだろう。
んで今回の円高だが、中国が国債を買っているとなると事情が違ってくる。要するに外国からの現物買い圧力があるわけで、国債が買われている以上、円も買われてるわけだ。と言うことは円高で当たり前なわけだ。そもそも国債を国内で消化してた日本では国債売却による為替への影響を考えるまでもなかった。しかし、これから外国が買い始めた場合、買われた国債分の円が買われたわけで相当な円高圧力になる。やっと日本の政治家や官僚もお金の流れを読む必要が出てきたわけだ。ただのアホウみたいに国債を発行すればいいなんて発想では、国債を発行する度に円高圧力になる。アメリカが国債を買われてドル高になるジレンマをこれからは日本も味わう事になるわけだ。
中国自身もこの戦略は隙がない。ドルを買い元安に抑え、なおかつ日本国債を買うことによって円高を維持する。すると中国は輸出先の二大国であるアメリカと日本よりも元が安く抑えることが出来て、輸出を維持することが出来る。まあ、それもドルと日本国債を買えるだけのお金がある間だが。そんなわけでこの円高は中国の戦略的な顧客維持なわけだ。
あと円高円高と騒いでいるが、日本企業ははっきり言って円高に異様に強い。1ドル360円台から一度も360円以下に円安になったことが無いどころか、今では84円だのなんだの言ってる。この第一四半期が赤字ならヤバいと思っていたが、結局この円高の第一四半期にみんな利益を上げていた。大幅黒字だったわけだ。円高はヤバいというのは本当だろうかと思ってしまう。何だかんだと円高については克服出来るし、当然円安になればもっと儲かるわけだ。こんなに強いことはない。日本の弱点は円高よりも原油高なのだ。あれだけはどう頑張りようがなく、日本は貿易赤字になる。
まあそんなわけで円高の影響が知りたくて第一四半期決算を待ってたのだが思った通りみんな大幅黒字だった。じわじわした円高は日本企業には心配は無いだろう。しかも、日本の雇用はガチガチだが赤字の時だけは大幅なリストラが出来る。上の年代を切りたい企業にとっては赤字はメリットが大きいし、日本の法人税は高いので、中途半端に利益を上げるよりは赤字になった方がいい時もある。ギリギリ黒字なら、来年に向けて設備投資して赤字にすればバカ高い法人税も払わずに高給取りでクビを切れない上の年代を切れるわけだ。法人税の高さが地味にリストラに直結してたりするのではないだろうかと思う。法人税減税を金持ち減税だと決めつけてしまうのはちょっと早とちりなわけだ。
気になる株価材料
円高対応へ臨戦態勢=重大な関心、市場動向を注視―首相、財務相らが緊急協議返信なければ年金差し止めへ=生存確認の書類、臨時郵送―厚労省ビデオカメラにも到達した「レンズ交換式ビデオカメラ」の波UQ WiMAX、屋外基地局数が1万局を超える中央公論新社、iPad向け電子出版に参入 ~ 宮部みゆき作品を初電子アプリ化Twitterのユニークビジター数、前年比で倍増――米comScore調べmixi、アクセス障害から復旧 ~ 笠原社長がお詫び<日本電産>部長になるには2カ国語…20年から習得が条件日銀総裁「注意深くみていく」…円高進行で談話エコカー補助金、残額879億円…1日30億円であと6週<消費者金融>大手4社、借入申込件数が激減…6月食事が一番の魅力…外国人観光客の訪日動機不動産の賃貸情報、グーグルマップで検索可能に日産の中国新車販売3.8%増、伸びが鈍化…7月実績米著名エコノミスト、FRBの追加緩和策の効果に総じて懐疑的韓国・双竜自動車の売却、優先交渉先に印マヒンドラを選定米AIG、消費者金融部門の80%をフォートレスに売却へ米企業、設備投資の大幅増額も生産・人員増強には慎重救命ボートに逃げ込む投資家大和証、中国人マネー狙う FXで専用コールセンターお盆休みも返上 半導体メーカー、製造工場フル稼働