中世というか過去には存在していたヨーロッパの貴族達。現代ではどこにいるのか考えてみた。すると中世の貴族達は日本のサラリーマンにお鉢が回っているという考えに至った。ウソだ、日本のサラリーマンがそんなに豊かなわけがないじゃないかと思うだろう。でもよくよく考えてもらいたいのは中世の貴族の数と日本のサラリーマンの数の違いがある。中世の少数達が独占していた富を日本の多いサラリーマンで分け合えば当然分け前が少なくなるわけだ。日本にはサラリーマンよりも社長達の方が貰っていると思うかもしれないが社長は現代の国王に当たるわけでそれは貴族の富ではない。さらにサラリーマン同士の差もあるように思えるかも知れないが、その差も一万円札が毎月貰える枚数が数枚違う程度の違いなわけだ。それが大きな違いだという視野ではさすがにモノを見る視野が狭すぎる。それに貴族も上から下までいたわけだし、その差くらいなものだろう。
ではサラリーマンはどう貴族なのか。まず貴族達は毎日遊んで夜パーティを開いてたわけだ。ほら、サラリーマンとは違う。サラリーマンは働いているしパーティなど開けないと思うだろう。しかし、貴族にとって遊びとは仕事と同じようなものだ。体を動かして遊んでるのだから。ここに利益があるかどうかは関係無い。運動してることが仕事なのだ。サラリーマンは確かに働いてるとしてるが、実際タイムカードを押した間だけ給料が発生する。その時間の間に解雇にされないようにするというゲームなのだ。その証拠にサラリーマンは会社が赤字であっても、労働時間に仕事が無くてブラブラしていても給与を貰えるわけだ。会社の経営状況を把握してなくても給料は貰えるという特殊な環境なのだ。そんなわけでサラリーマンの労働も分解すると実はタイムカードを押す間に運動するというゲームであり、このゲームに失敗するとサラリーマンという貴族から脱落するわけだ。
さらにパーティの件だけどこれも簡単に言うことができる。仕事帰りの一杯。忘年会新年会歓送迎会等々そういったイベントがそれに当たる。当然貴族の数とサラリーマンの数の差で規模が小さくなってもパーティをしているわけだ。当然貴族同士であるサラリーマン達での宴だ。合コンなどもそこに入るかも知れない。
えっとゲームとパーティが終わってあとなんだ？あーそうそう当時の貴族達の下には労働者階級がいた。これは派遣社員達という感じを受けがちだけど、案外サラリーマンと派遣社員も給料の差は大きくない。いつ切られるかわからないという不安定要素が大きいわけだ。では現代の労働者階級とはどこかというと発展途上国だ。日本からアジアへ行けば安いお金で美味しい物が食べられるというギャップが存在してるだろう。そのギャップが現代の貴族と労働者階級なのだ。だから貴族としての地位を確認するためにも発展途上国へ行かなくては実感することは出来ない。それに今までの説明した通り日本は総貴族社会なわけだから、生活費が貴族レベルになってるわけだ。だから、貴族レベルの稼ぎから外れた者は生活がとたんに厳しくなる。貴族用の建物を借りて住み、貴族用の道具を買って貴族用の公共サービスを享受してるわけだから。その為に非正規雇用の人達の生活が厳しいわけだ。非正規雇用の人の賃金でも発展途上国では下級でも貴族並なわけだ。
そして面白い事に日本の貴族であるサラリーマンは中世の貴族と同じように利殖に興味がまるでない。資産運用に意味がないと思ってるわけだ。貴族達は有り余る資産があるから、日本のサラリーマンは毎月決まられた給与を貰えて自分の会社が倒産したり解雇されないと思い込んでるから、来月から無収入になるリスクをまるで考えてない。そして、中世の貴族が利殖や働いてまでお金を稼ぐ事を卑しく感じたように、現代の貴族であるサラリーマンも労働以外の利殖は卑しいとどこかで思い込まされている。しかもサラリーマン達はお互いが知らないうちに金持ちにならないように牽制するためにも一緒に飲食を共にしたりと似たような給与なのに同じだけお金を使ってしまって、お互いがお互いの足を引っ張り合ってるわけだ。貴族がお互いに大きなパーティを開いて自分の交友関係を無駄にアピールしたようなものだ。
まあそんなわけで、見方を変えると没落していった貴族達と重なるところの多いサラリーマン。はたしてどう生活の防衛をしていくべきだろうか。中世の貴族のようにただただ蓄えておくだけが正解なのか。その答えは自分で決めるしかないだろう。
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