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長く勤めるだけで昇給するなんてよく考えるとおかしな話だ

朝刊
08 /21 2009
 長く同じ会社で働くと基本給が上がっていく。企業は上がった基本給を下げることが出来ないで苦労する羽目になる。そもそも長く働いてる社員が定期的に賃金が上昇するのは正しいことなのか。例えば昇進などに伴う昇給なら理解も出来る。資格をとりその資格を活かした仕事をするなら上がるべきではある。大きな仕事を成し遂げた社員には基本給の上昇などではなく、単発的な高額な報酬で報いるべきである。しかし、基本給の全員一律上昇というのは必要なのか。まあ、インフレ率や他社との賃金格差が起きた場合経営判断として昇給はあったとしても、無条件で上がっていくというのはやはりおかしい。
 何よりおかしいのは会社のエンジンになって一番頑張っている世代である20代~30代よりも動きも鈍く、時代の先を見る力の落ちてきた40代~50代の方が会社に長くいるだけで、基本給が多いというのはやはり違うのではないかと思う。ちなみにこれは同じ平社員の話で、役職に就いてる40代~50代は別の話だ。それに40代~50代は時代の先を見ることは出来なくなっていても、慎重な判断が出来るわけで、管理職には必要な人材ではあるので、会社全部を20代~30代であるというのも僕はよろしいとは思わない。
 さて、同じ平社員であった場合、新人は研修もあるために賃金が他よりも低くても、基本給は同じであるべきだろう。基本給の他で技術料やら単発で大きな仕事を仕上げた報酬などで上乗せをしていくことの方が若い社員も働きがいを感じるだろうし、単発で大きな仕事を多く仕上げれば平社員でも管理職や社長よりも高給な月があってもいいと思う。ようするにきちんと付加価値を給料に上乗せするわけだ。高齢の平社員も同じ給料であるから、大きな仕事をとらなければならないのか。高齢になると若手の社員よりも動けなくなるから、ハンデになるだろう。そこで高齢の平社員は新人の教育係として働くことによって、教育費が基本給に追加されたりするのもいいだろう。高齢者を一線で使うのもいいが、教育係には経験豊かな高齢平社員が役に立つし、そこを賃金で評価するのがいいだろう。
 まあ付加価値的な給料論はいいとして、インフレ高成長ではない時代は長く働いた人が無条件で高給というのは時代に合っていない。きっと未だに、いや、ほとんどの会社が若い社員を切り捨てているのにも関わらず、幹部の給料はろくに減っていないオーナー企業などが多いことだろう。幹部の給料を平社員並に下げた場合、何人の若者の雇用を守れたことか、と嘆く中間管理職の人もいるのではないだろうか。社員と言われる人達は赤字でも給料を出すべきではあるが、幹部達は社員であって社員ではないのだし、高収益時には高給が貰えるのだから、赤字の時の幹部の給料はその会社の最低賃金であるべきだ。まず幹部が赤字に対して甘えがあってはならないわけだし、赤字になって報酬を10%カットなどは生ぬるすぎる。その下の下は10%カットどころか会社から追い出されて、収入が0円になってるわけだから、それ相当の痛みを幹部が感じなくて企業再生がなるものか。そもそも幹部になるということにリスクがなさ過ぎる。出世したのだから当たり前だと言うかもしれないが、高給にはそれに伴うリスクがあるものだ。手堅いそこそこの高給が良いのであれば、幹部にならずに中間管理職で頑張ればいいのだ。そこをあえて出世して会社の命運を握る幹部になったわけだから、赤字の時の報酬は新人社員並の賃金が妥当である。その代わり高利益を生んだら大きすぎる報酬rを貰えばいい。
 この超絶的不況を体感して感じたのはあまりにも幹部が余裕綽々な点だ。彼らにはリスクがなさ過ぎるし、幹部にリスクに対する恐怖心無しでどうして企業が必死になれようか。必死に慌てふためいてるのは下の平社員やさらに下の派遣社員ばかりだし、平社員と派遣社員の対立を演出して本来ならやり玉に挙がる会社幹部への不満がまるで起きない気持ち悪い状況を日本では生み出している。本当の意味での派遣社員問題は労働者間に格差を作る事によって、不況下の対立軸を労働者対労働者にしてしまったことなのだ。社長交代は起きたものの、会社を刷新するという社長交代ではなく、社長交代の順番待ちを早めるのと、形ばかりでも社長交代をすることによって経営陣が責任をとったとしたかっただけだろう。幹部が大きく代わったとか、クーデターが起きたとか聞いたこともないし、円満に社長交代が粛々と進められたわけだ。どうにも日本のサラリーマン上がりの経営者とはインパクトに欠け、社員としては優秀だった横顔は見えるものの、経営者という職種は社員とはまるで別の仕事であるわけで、その舵取りができるのか少し心配だったりする。経営者という職種は会社内の仕事であるものの、市況や時代の流れを読んで判断するのが仕事であるために、社員よりも相場師寄りの仕事である。優秀な社員はきっと優秀な部長になれるだろう。相場師はしゃしゃり出ても優秀な部長には勝てるはずがない。しかし、経営者だけは違うと僕は思う。専門的な知識は優秀な部長に任せればいい。どこに工場を作るか、市況を見て在庫をどうするか。人材が安く手に入るとか、新しい産業はどこであるかその産業に我が社はどう入り込めるかを考えているわけだ。有価証券を扱ってはいないものの、まるで相場師だ。だから、相場師を経営者にしろと言うのではなく、経営者にするべき人材は相場師的な教育を進める必要があるということだ。相場師としても優れていれば、実業が失敗しても社員の給料を相場で稼ぐことが出来る。天才相場師福澤桃助も言ったように、三菱や三井も急成長は実業で儲けたからではなく、相場で勝ったからだ。相場師的な気性がないから、日本の社員上がりの社長はどうものっぺりに見えるのだろうと思う。優秀な社員が優れた相場観を持っていれば、それ以上に優れた経営者はいないだろう。
 相場師が経営者なら間違いなく、会社の内実がぼろぼろでもアメリカ人経営者みたいに自信満々にプレゼンするだろうな。それこそ高値で売る秘訣だから。

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 うおお、モノラルレーザープリンターが1万円台だと?!愛用のモノラルLPは4万円くらいしたんだよなぁ。プリンターなんてモノラルで早い方が便利だよね?普通の人はカラーが必要なのかな。

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黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
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ええ、フィクションです。
投資法は現物買い推奨
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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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