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需給曲線の補完

朝刊
09 /12 2012
 需給曲線は有名であるが、いまいちこの需給曲線では説明できない事がある。供給量が減るとこの曲線の説明だと価格は上がる。しかし、実際には供給量が究極的に少ないはずのプロではない自分の手作り品は値段がつかないか、ついたとしても二束三文だ。供給量の少なすぎる物であるのに需給曲線では説明できない。一応需給曲線の移動というルールをつけて誤魔化しているが移動でも完全には説明できない。
 とは言え、需給曲線の通りと言うか、理屈は正しい。需要と供給によって価格は変動する事は間違いない。では説明できない部分が出てしまうのはどうしたことだろうかと考えてみた。すると結論は需給曲線はまだ未完成であるという結論に辿り着いた。
 まあ、この需給曲線が未完成であるなら、説明できる部分もあり、説明できない部分があることも納得出来る。そこでこのグラフに何が足りないのかを考えてみた。そもそもこの需給曲線はX軸とY軸しかない。価格軸と数量軸だ。なるほど、確かにその二つは重要だし、需給の根幹だ。しかし、前にもブログで書いたが、価格の変動にはあるエッセンスが必要だと言う事を相場は教えている。それは何か、僕はそれを注目度と呼んでいるが、相場的に言うなら出来高だ。
 そう、価格は需給だけでなく人の注目度によって価格が決められる。出来高のないような株は価格は安値で推移しするし、売るにも売れず買うにも買えないほど、株が少なくても株価は安い。しかし、そんな安い株も注目度が上がると株が少ないもの相まって株価は急騰する。というわけでこの需給曲線には実はZ軸が必要で、このZ軸を僕は注目度と名付けたい。出来高にすると一品物の価格が青天井とゼロ円の違いになる事が説明できないからだ。
 Z軸を注目度とした場合、単位は視聴率のように%でいいのではないかと思う。視聴率というよりも認知率と言うべきか。するとあの有名な需給曲線にZ軸を加え三次元的なグラフになる。ちなみにあの有名な需給曲線はZ軸において50%あたりだろう。当てはまることもあり当てはまらない事もあるのはこのせいだ。50%の認知率は世間の人の半分がその商品のことについて知ってるという状態だ。商品としては知ってる人もいるし知らない人もいるという加減での需要と供給での価格になる。認知度0%は限りなくゼロに近づき、逆に認知度100%は価格が上昇する。
 認知率のZ軸が0%と言う事は世間は誰も認知しないというわけで、この認知率0%において供給量を絞ろうが増やそうが価格は変動しない。数量が増えようが減ろうがゼロ円であるものはゼロ円のままだ。逆に認知率100%と言う状態は誰もが知ってるという状態だ。世間で言えばコカコーラなどが当てはまるだろう。この認知率100%の場合は価格が上昇する。需給曲線の移動で言えば、需要曲線が0%の時は下に100%の時は上に上がっていく感じかな。
 とすると認知率100%のコカコーラは相当高くなければならないわけだが、コーラ自体の供給量がその高い認知率のコーラでも価格を押し下げるほどの数を供給してるわけだ。だから、コーラは認知率の割に価格が安い。もしもコーラが世界で一本しか無くなったら、いったいどんな価格がつくのかは想像も出来ないだろう。何よりあの世界一の資産家にもなっているバフェットも愛飲してるくらいだから、価格の上昇は予測不可能だ。
 というわけで、需給曲線にZ軸として認知率を加えると今まで説明しづらかった供給量1であるはずの一品物の価格が安い事の説明がつく。
 そんなわけで需給曲線の補完は出来たと思える。

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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